
SLACKと企業のアタックサーフェスの現在、そして未来
プロダクトマネージャー ラビード・レイブ
一部報道では、先週発生したTwitterアカウントの乗っ取りは、Twitter の社内Slackの資格情報を窃取した攻撃者によって行われたものと発表しています――実際には、攻撃者はSlackを同社ネットワークに侵入するための初期アクセスとして利用していました。
アンダーグラウンドのサイバー犯罪マーケットでは1万2000件を超えるSlackの資格情報が販売されており、数千もの組織にとって明らかな脅威となっています。しかし、一般に公開されている報告とサイバー犯罪コミュニティの両方を検証した結果、現在攻撃者がSlackについてそれほどの関心を持っているという事実には至りませんでした。
KELAは、サイバー犯罪者らがSlackへの不正なアクセスを収益へと結びつけることに苦戦しているのではないかと考えています。その理由として、Slackは標的のネットワークに直接アクセスできる権限を付与するアプリケーションではないため、攻撃者がSlackから他の社内アプリケーションにアクセスしようと考えるならば、果てしない偵察活動を続けつつまったくの偶然がもたらすチャンスが舞い降りてくるのをひたすら待つしか術がないのです。
ランサムウェアを悪用する攻撃者の間では大物狩りを狙う戦術が流行しており、その一方で標的型の侵入攻撃による被害額が増加しています。これらを踏まえ、攻撃者らは今後、Slackなど企業のアタックサーフェスを拡大するクラウドアプリに対してより大きな関心を持つであろうと予想されます。
これらの観点からKELAは、組織や企業の皆様がスケーラブルな自動監視ソリューションを導入し、機密データが保存されたクラウドアプリを狙うサイバー犯罪活動について最新の情報を享受されることを強くお勧めいたします。